米国株式市場の現在位置(2020/7/27)

のんべすたー(飲んべえ投資家)です。

先週(7/20)の記事で、NASDAQ100は方向性は不明ながらも大きく動くと予想していましたが、先週は月曜に11,000ドル超えの高値を記録してから、約7%も下落する、変動の激しい1週間となりました。

今日も、いつものように経済指標、ニュース、相場環境を確認して、今週の相場を展望します。

経済指標

7/12-7/18の新規失業保険申請件数は141.6万件で、予想130.0万件を上回りました(ネガティブ)。

予想よりも悪い数字で、先週よりも件数も多くなったことで、市場に不安を与えました。

なお、同期間の失業保険継続申請件数は、1,620万件となっています(前週比−114万件)。

現在、米国政府から手厚い失業手当(週600ドル、月2,400ドル。民間の失業保険と併給可)が給付されており、失業している方が収入が多くなるため復職しない人が多く、問題となっています。

この特例は7月末までとなっており、8月以降の失業保険給付は減額して継続する方向ですが、現時点では議会で協議中です。

米共和党、1兆ドルの追加対策案 失業給付は縮小・延長へ

8月以降、失業保険申請数がどのように推移するか注目です。

中古住宅販売件数は予想475万件に対し472万件と予想を下回りました(ネガティブ)。

新築住宅販売件数は予想70.0万件に対し77.6万件と予想を上回りました(ポジティブ)。

住宅販売件数は、家具・家電などの家庭用耐久消費財の販売に繋がるため、注目度が高いです。

新築住宅は建設需要等に影響し、中古住宅は新築住宅よりも市場が非常に大きいことから、両指標ともに重要な指標です。

先月はいずれも予想を下回りましたが、今月は新築販売件数が予想を上回り、消費者が高額の買い物にも少しずつ前向きになっていることが伺えます。

シティ銀行がまとめているエコノミックサプライズインデックス(経済指標がどれほどアナリスト予想を上回ったかを示す指数)は前回よりは低下しましたが、依然として大幅なプラスとなっています。

実体経済は好調が続いています。

ニュース

米国のコロナの新規感染者数は、7/24に約7.8万人と過去最高を記録しましたが、増加ペースには歯止めがかかりつつあります。

ここから減少に転じるようであれば、経済回復への期待も高まります。

一方、死亡者数は徐々に増加しています。

死亡者数の増加は事前に予想されていたことですが、今後増加ペースが早まるようであれば市場にはネガティブ材料となってくるため、注意が必要です。

先週は注目銘柄の決算発表がありました。

マイクロソフト(MSFT)は△でした。ガイダンスが弱かったことと、Azureの成長率が低下していたことで、成長が懸念され大きく売られました。

テスラ(TSLA)は◯でした。決算は完璧でしたが、相場全体の売りに押されて値下がりしています。

2社以外の主な決算としては、コカ・コーラ(KO)は△、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)は◯でしたが、いずれも売上高成長率は大きなマイナスとなっており、従来ディフェンシブとされてきた銘柄もコロナショックで大きなダメージを受けていることが分かります。

他には、米中の対立が激化しつつあります。

米国がヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を要求し、中国が対抗して成都の総領事館の閉鎖を要求しました。

中国、米国に成都の総領事館閉鎖を要求-ヒューストン閉鎖に対抗

相場環境

先週はS&P500(青)・ダウ工業平均(赤)・NASDAQ100(オレンジ)がいずれも下落しました。

NASDAQ100は大きく値上がりしてから大きく下落し、最終的に3指数で最も下落しました。

銘柄別当落率を見ると、アップル(AAPL)・フェイスブック(FB)が大幅に下落した他、先週好調だったヘルスケアも値下がりが目立ちました。

足許の投資家の心理状態は、強気が継続しています。

6ヶ月後の展望に関しては、強気の見方が減少し、中立と弱気がそれぞれ増加しました。

ここからは、CFDで投資しているNASDAQ100に限って話をします。

週足チャートを見ると、3本の移動平均線は全て上向きであり、上昇基調が続いていますが、直近は2週続けて下落しています。

次に日足チャートですが、今週は大きく下落しました。

4/13に200日移動平均を上回って以来、上昇トレンドが継続していましたが、直近は青色のサポートラインをテストしている状況です。

金曜日は、何とか終値がサポートラインを割らずに済みましたが、今週サポートラインを割ってくるようであれば、どこまで下落するかというのが次の焦点になってきます。

まとめと今週の予想

新規失業保険申請者数は予想より悪く、件数も先週よりも悪化しました。

住宅販売は、中古住宅は予想を下回り、新築住宅は予想を上回っており、やや回復傾向です。

コロナ新規感染者数は最高を記録しましたが、直近の動向からはピークが近いと想定されます。

一方、死亡者数は増加しており、急激に増加するようであれば市場がネガティブな反応を見せる可能性があります。

また、先週は注目のマイクロソフト・テスラの決算がありました。

マイクロソフトはまずまず、テスラは良い決算でしたが、いずれも売られています。

決算直後は株価が荒れることがありますが、2週〜1ヶ月であるべき水準に向かっていくため、テスラは今後上昇すると考えられます。

一方、コロナ恩恵銘柄の一つで、これまで市場を牽引してきたマイクロソフトは少し気がかりです。

今週の相場は、上昇する可能性がやや高いと考えています。

先週はトレンドラインを守った他、多くの企業の決算が好調でした。

テスラなど、良い決算の会社も売られているため、買い戻しが入るでしょう。これが基本シナリオです。

しかし、市場は3つの理由で非常に不安定です。

1つ目は、新型コロナです。

感染者数や死亡者数が急増すると、経済活動への影響が懸念されます。

2つ目は、企業決算です。

7/29のフェイスブック(FB)、7/30のアップル(AAPL)アマゾン(AMZN)・アルファベット(GOOG)等、注目銘柄の決算が多く、市場に大きな影響を与える可能性があります。

7/28 追記:フェイスブック(FB)の決算発表が30日に延期されました。ザッカーバーグCEOが出席する公聴会が29日に設定されたためです。

3つ目は、政治です。

トランプ政権は選挙まで100日を切っており、中国に対し、より強硬な姿勢を見せる可能性が高まっています。

失業給付プログラムや中小企業支援プログラムの協議動向も注目です。

今週は上昇する可能性の方が高いと考えていますが、霧がかかったような状況です。

決算前後の相場は不安定になりがちなので、リスク回避的な投資家は現金ポジションを多くしても良いと思います。

先週はサポートラインで反発しましたが、もし今週サポートラインを割るようだと、上昇トレンドが維持できなかったと判断して、売りが出てくることが想定されるので、サポートラインを目安にすると良いかもしれません。

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