暴落に動じず長期投資を続けるために大事な3つのこと

のんべすたー(飲んべえ投資家)です。

コロナウイルスの世界的蔓延により、米国株市場が大荒れになっています。

突然の急落や、FRBの緊急利下げ等を受けて、かねて長期投資を志向しているにも関わらず、動揺して短期で売買してしまったり、ポジションを全部清算してしまったりする方もいるようです。

のんべすたーは、ハイリスク・ハイリターンなSPXL(S&P500 3倍レバレッジETF)等に毎月積立投資していますが、ルール通りに落ち着いて取引を続けられています。

長期投資家が、暴落に動じず投資を続けるために大事な3つのことをお伝えします。

今、マーケットで起きていること(おさらい)

S&P500指数の推移です。

S&P500は、昨年夏に長短金利差逆転(逆イールド)現象が発生したにも関わらず、秋以降はまるで何事もなかったかの如く、市場最高値を更新し続けていました。

1月下旬、新型コロナウイルスが中国で広がり始めると、サプライチェーンへの影響を懸念した売りが出ました。しかし、19年12月期の企業決算が良かったことや、インフルエンザと比べて症状がそれほど深刻でない、等の理由で、再び米国株は買われて市場最高値を更新し始めました。

この段階では、2020年中に2回ほどFRBによる利下げが行われ、ITバブルの時のような上昇局面が期待されていました。

風向きが変わったのは、2/17にApple(ティッカー:AAPL)が今期の業績を達成できない見込みであると発表したことです(利益警告)。

時価総額最大のAPPLによる利益警告以降、AAPLがインデックスの下げを主導し、ETFが売られることで他の主要銘柄も売られたり、値下り幅がロスカットレートを下回ったりし、怒涛の下げ相場となりました。

S&P500は、2/20から28にかけて7日連続下落となり、昨日3/11も−4.9%と大幅安でした。

恐怖指数と呼ばれるVIX指数は50を超える水準まで高まりました。

ポートフォリオの状況

のんべすたーは2020年1月から、米国個別株10銘柄とSPXL(レバレッジETF)に投資をしています。

最新のポートフォリオの状況(3/11終値ベース)は、以下のとおりです。

[備考]個別株10銘柄は初期投資あり、SPXLは初期投資なしで開始したため、現時点では個別株10種の方が投資額が大きい

上表から明らかなように、投資開始から約2ヶ月半で、それなりにダメージを受けています。

(S&P500は昨年末から15.1%下落しているので、−10.5%でも市場平均よりはマシな成績です)

長期投資を続けるために大事な3つのポイント

1.ポートフォリオ構成

長期投資を続けるために最適なポートフォリオは、

パッシブファンドやディフェンシブ銘柄を中心に構成し、リスク許容度に応じて一部を調整したポートフォリオ

です。

まず、ポートフォリオの中心に据えるべきなのは、S&P500などのインデックスに連動するパッシブファンド(ETF・投資信託)です。パッシブファンドを買っていれば、市場平均並みのパフォーマンスをあげることができます。

市場平均並みと聞くとつまらない感じがしますが、投資をしていない人と比べると圧倒的な差です。また、長期投資では、勝つ理由を作ることよりも負ける原因をなくすことの方が重要です。そのため、ポートフォリオの中心に据えるのは、パッシブファンドで十分です。

個別銘柄を長期投資で買う場合は、決算を必ずトレースしなければなりません。それができる人は、個別銘柄を買うのもアリです。

長期投資のために個別銘柄を買う場合、ディフェンシブ銘柄を中心とすべきです。

のんべすたーのポートフォリオは、ほとんどがディフェンシブ銘柄です。

ディフェンシブ銘柄は、インデックスが下落している時も「株価」が下落しづらい銘柄だと思われがちが、そうではありません。ディフェンシブ銘柄であっても、インデックスの下落局面で「株価」が負けることはあります(ただし、普通の銘柄よりは下落しづらい傾向はあります)。

ディフェンシブ銘柄とは何か。それは、主たる「事業」が、不況でも収益性が高く、模倣困難で、競争優位が長期で持続する銘柄のことです。

例えば、アルトリア・グループ(MO)は、米国最大のタバコ会社で、ディフェンシブ銘柄の代表格の一つです。しかし、ポートフォリオの中で最も下落率が高いです(SPXLは除く)。

最近、電子タバコメーカーへの投資の減損による業績低迷、タバコ規制強化等で、「株価」が大きく下がっています。しかし、メインの「事業」は非常に強く、直近も本業からは大きなキャッシュフローを得ています。

タバコは健康志向やESGトレンドにそぐわず将来性が無い、と言われていますが、これは昔から言われてきたことで、定期的にタバコ会社への風当たりが強くなったり弱くなったりするものです。

のんべすたーが、タバコ事業が優位性を保てると考える理由は、破壊的な代替品が現れておらず、変化に乗り遅れる兆候も見られないからです。

タバコを吸う人口が減っている中、値上げで増収増益を続けられるのは、顧客の基本的な欲求(タバコで言えば、中毒的な快楽と精神安定)や実現したいこと(カスタマージョブ)には変化が無いためです。これを満たす破壊的な代替品が現れない限り、競争優位は揺るぎません。

歴史を振り返ると、コダックはフィルムカメラにしがみついて、デジカメシフトに乗り遅れました。IBMはメインフレームにしがみついて、PCシフトに乗り遅れました。

このように、破壊的な代替品が現れた時に事業をシフトできないと、競争優位が失われる可能性があります。

アルトリア等のタバコ会社は、紙巻きタバコの破壊的な代替品になり得る、加熱式タバコ・電子タバコ・大麻等に投資をし、競争優位を失うリスクをヘッジしています。

(アルトリアは、世界最大のビールメーカーの大株主でもあります)

さて、話が逸れました。

長期投資においては、顧客の基本的な欲求を満たす破壊的な代替品が現れて「事業」の競争優位を揺るがすような事態が起きていないかを注視し続けることが必要ですが、「株価」で右往左往する必要はありません。

「事業」の圧倒的な競争優位が続く限り、積立投資で「株価」の影響を平準化するだけで、素晴らしいトータルリターンが期待できます。

ディフェンシブ銘柄は配当利回りが良い場合も多いです。配当再投資もリターンを増大させるでしょう。

長期投資で個別株に投資する際は、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言のとおり、適度に銘柄を分散させると良いです。

万が一、1社倒産しても、残りの9銘柄が+11.1%以上のリターンをあげれば良く、これは優良銘柄への長期投資なら問題無く達成できる数字です。

銘柄数は、個人でも決算を追えて、分散効果が得られる8〜12銘柄程度が良いと思います。

なお、リスクヘッジをしたい方は、債券や金等を適度に混ぜても良いと思います。

のんべすたーは逆に、個別株だけでは足りないリスクをSPXLで補っています。

SPXLの購入には、毎月の投資額の2割を充てています。

2割程度なら、もしSPXLが消滅するようなことがあっても、問題無くカバーできます。

ポートフォリオのリスクを調整する時、自分自身リスク許容度をよく分かったつもりにならないでください。

自分はリスク選好派だと思って、短期で値上がりしやすいハイテク株などでポートフォリオを埋め尽くした結果、暴落局面で退場し、地道に投資を続けた人に結局負けてしまうという人が非常に多いです。

リスク許容度は証券会社のHPなどでセルフチェックできますが、あくまで参考値だと考え、自分の本当のリスク許容度は自分でも分からない、という謙虚な姿勢を持つことが重要です。

その上で、パッシブファンドやディフェンシブ銘柄を中心にポートフォリオを構成しつつ、リスク許容度に応じてポートフォリオの2〜3割を調整に充てることで、程よいリスク・リターンを追求でき、最悪の場合も挽回が可能なので、精神的な負担が少ないです。

2.投資ルール

長期投資を続けるために最適な投資ルールは、

定期積立&リバランス

です。

投資の世界には、ランダムウォーク理論というものがあります。これは、株価が今より上がるか下がるかは予測不可能という理論です。

例えば、今S&P500は大きく下落していますが、今が底でこれから反発するのか、まだ終わりの始まりに過ぎずなおも下落を続けるのか、誰も正確に予測できません。

いつ、いくらになるか予測できない中で、長期的にリターンを得られる確率を上げるには、平均購入単価をなるべく下げる、つまり定期積立によるドルコスト法が最適ということになります。

のんべすたーは、毎月約1,000ドルを積立投資に充てています(さらに多く積み立てることもあります)。

また、せっかく良いポートフォリオを作って毎月積立をしても、それだけでは各銘柄の値動きによって資産額のバランスが崩れ、当初想定したリスクとポートフォリオのリスクが大きく乖離することがあります。

自分の許容度以上のリスクテイクは、暴落時に動揺する最大の原因であることから、定期的にリバランスを行うのが望ましいです。

リバランス方法には、値上がりしたものを売って安いものを買う通常の方法と、売らずに値下がりしたものを買い増す方法(ノーセル・リバランス)があります。

積立の残り年数が長い(15年以上)若年層は、仮に5年、10年と株価が伸び悩んでも、老後を迎える頃までには報われる可能性が高いため、パフォーマンス悪化要因である税金の支払を後回しにできるノーセル・リバランス法が望ましいです。

15年以内に安定した資産を築いておきたいのであれば、通常のリバランスが良いかもしれません。10年以内であれば、そもそも株式の比率を低めにすべきです。

のんべすたーは、個別株10銘柄について、ノーセル・リバランスを行っています。具体的には、毎月末時点で構成比率の低い個別銘柄を、翌月初に購入し、理想的なバランスに近づけています。

(SPXLについては単純な積立投資で、リバランスの対象に含めていません。SPXLへの長期積立投資は一般的には推奨されない試行的な取組であり、メインの個別株投資とは切り離しています。投資額を全体の2割以内に押さえてリスク回避をしています)

3.心理的工夫

長期投資を続けるために最適な心理的工夫は、

常に最悪のシーンを具体的にイメージ&たまに最高の状況もイメージ

です。

常に最悪の状況をイメージすることは、非常に重要です。

イメージトレーニングのコツを3つ紹介します。

1つ目は、かなりネガティブに考えることです。現在の下落相場では、S&P500指数は高値から約20%下落しました。

のんべすたーは、さらに半値以下に下落するイメージ(S&P500指数が1,300ドル以下)を毎日持っています。

S&P500が実際に1,300ドルになる頃には、650ドルになるイメージをしながら生活することになります。

仮に今の資産が市場平均並みに暴落して半分になると、現在の資産額13,000ドルは6,500ドルになります。

のんべすたーは、毎月1,000ドル入金・積立投資しており、配当収入の再投資もするので、6,500ドル減少してもダメージはそれほど大きくないですが、資産額と損失額が100倍になった時のイメージもしています。100倍でも全く問題ないです。

2つ目は、他の手段が魅力的になることです。

のんべすたーは、原油・リート・ビットコイン・インド株が暴騰し、Apple・JPモルガン・コカコーラのような米国の優良企業が経営危機に陥っているイメージを毎日持っています。

それでも、事業の競争優位に変化がなければ、今のポートフォリオに毎月投資を続けます。

3つ目は、最悪の状況が長く続くことです。

多くの逆張り投資家は、株価が暴落しても5年ぐらいで回復すると思っていますが、そうではない暗黒時代も想定すべきです。

ダウ平均は世界恐慌の時、ピークの株価を超えるのに25年かかりました。

このように、深刻なダメージ、甘い誘惑、長い暗黒時代、等をイメージしておくと、直近の相場変動ぐらいでは心が全く動かなくなります。

また、そもそも株式資産が全て無くなっても、人生が困らないようにしています。

多くの人にとって(特に現役世代)、金融資産からの収入よりも、労働収入がメインかと思います。仕事でも高い収入が得られるように、自己投資によって労働資本を厚くしておくことも大事だと思います。

最悪のイメージだけでは良くないので、たまには最高のイメージも持ちましょう。

株式は、全ての資産クラスの中で、圧倒的なパフォーマンスを上げてきました。

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のんべすたーが投資しているSPXLは、年平均28.5%ものパフォーマンスをあげてきました。

下落相場でも淡々と株式やSPXLを買い続けるだけで、長期投資で億万長者になっているイメージが湧きます。

収入増加によって、月々の投資額をさらに増やせれば、資産増加ペースは加速します。

最悪の状況をイメージするだけでなく、このように楽天的なイメージをたまに持つことで、退屈な長期投資を続ける意味を見失わずに済みます。

まとめ

長期投資家が、暴落に動じず投資を続けるポイントは、

1.ポートフォリオ構成
 パッシブファンドやディフェンシブ銘柄を中心に構成し、リスク許容度に応じて一部を調整
2.投資ルール
 定期積立&リバランス
3.心理的工夫
 常に最悪のシーンを具体的にイメージ&たまに最高の状況もイメージ

の3つです。

目の前の単なる「株価」の変動に惑わされず、価値のあるビジネスに長期にわたって投資し続けましょう。

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