相場の現在位置(2020/06/15)

のんべすたー(飲んべえ投資家)です。

足許、株価が下落し、二番底が来るのか否かについて意見が分かれています。

のんべすたーは、今すぐ(例えば今月)にコロナショックの二番底が来るような状況にはないと考えていますが、不安定な市況であることは間違いありません。

1〜3年程度の中期的視点から、今週〜1ヶ月程度の短期的視点まで、現在の米国株式市場の相場環境をまとめました。

相場の展望(1〜3年程度の中期的視点)

米国のGDPは、4-6月期に対前年比−34.2%と予想されており、上場企業全体の業績低迷は確実な情勢です。

2021年の回復率も下落率に比べて相当に低いため、コロナのマイナス影響は数年続くと見た方が良いでしょう。

SMBC信託銀行レポートより

では、市場が暴落するかと言えば、そうではありません。

金利は歴史的に見て最低水準です。

長期金利の状況

FRBは、歴史上類を見ない金融緩和を行っています。

マネーサプライの状況

この状況は、今後の金融相場開始を示唆しています。

現在の市場が割高であるかと言う点についてですが、景気循環調整後のPERであるCAPEレシオの状況は、歴史的に見れば高水準ではあるものの、2018年よりも低くなっています。

CAPEレシオ

CAPEレシオが高くなると市場が暴落するという人もいますが、少なくとも近年は、その法則が成立しづらくなっています。

CAPEレシオが上昇している理由の一つは、MAGAF(Microsoft/Apple/Google/Amazon/Facebook)などのテック企業の時価総額が拡大していることです。

テック企業は他の産業よりも成長率が高いため、株価が高くなる傾向にあります(株価は将来の成長期待も織り込む性質があるため、直近の業績と株価の乖離が大きくなりやすい)

MAGAFは、直近の業績と成長の両方が伴っているため、株価が割高でも正当化しやすいです。

もし、確かな業績や成長を伴わない企業の時価総額が伸びるようであれば、大きな問題となります。

コロナショック後の株価上昇を受けて、「実体経済と株価が乖離している」という記事も多数見かけますが、そのような市場全体で語れる時代は終わりました。

テック企業の株価が市場を牽引している以上は、「テック企業の業績とテック企業の株価が乖離しているか」に注目する必要あります。

そして、新型コロナ禍は、テック企業の業績の追い風要因です。

金融相場の開始と、テック企業の業績好調が相まって、株価はNASDAQを中心に上昇しています。

株価指数別騰落率

NASDAQだけが市場最高値を更新している状況は、今後の金融相場でもNASDAQが主役となることを示唆しています。

相場の展望(今週〜1ヶ月程度の短期的視点)

相場の話の前に、少しニュースと市場心理を確認しましょう。

米ニューヨーク州のクオモ知事は14日、1日当たりの新型コロナウイルス感染症(COVID19)による死者数が過去最少の23人になったと発表した。

全米の新型コロナ感染者数は14日午後の時点で、前日から2万3191人(1.1%)増加し208万人に達した。増加率は過去1週間の平均である1.1%と一致した。米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データで明らかになった。

一方、フロリダ州の感染者増加率は2.7%と、この1週間の平均2.3%を上回った。5日連続で1週間平均を超えた。22州で感染増加が報告されていることから、第2波への懸念が強まっている。

スコット・ゴットリーブ前米食品医薬品局(FDA)長官は14日、一部の州で感染者の増加や高い入院率、陽性率上昇が見られていることについて、「アウトブレーク(感染爆発)の進行」を示唆していると述べた。

米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、米経済は新型コロナの感染拡大に伴う経済閉鎖がつくり出した「天災」から回復の過程にあると述べた。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が先週示したより慎重な見通しについて、「実に気がめいる言い方」だと述べ、見解の違いを鮮明にした。

【新型コロナ】感染爆発の進行示唆と前FDA長官-米22州で増加報告

これは今朝の記事です。先週から、感染の第二波が来るのではないかという記事が多数見受けられます。

感染者増加は、検査数が増加しているからだという意見も一部でありますが、報道はネガティブなものが多いです。

そんな中、市場の心理は中立で、やや強気です。

もう少し弱気かと思いましたが、まだまだ購入意欲があることを伺わせます。

ここからは、のんべすたーの投資先であるNASDAQ100指数に限って話をします。

週足チャートを見ると、3本の移動平均線は全て上昇基調を示しており、コロナショックも200週移動平均に達する前に反発しています。

RSIも、50を超えており買い基調を示している一方で、70に達しておらず買われすぎでもないため、ここから二番底と呼べるような暴落が来る可能性は低いです。

日足チャートを見ても、3本の移動平均線が上昇トレンドであることを示しています。

RSIが一瞬70を超えてから株価が下落していますが、今回のように低水準から上昇してきたRSIが70超えで調整されるケースでは、数日間の調整の後で、再び上昇する傾向にあります。
(ただし、その後の上昇トレンドの勢いは、それ以前より弱まる傾向にあります)

今後反発が見込まれる中、問題はどこまで調整が入るかについてです。

日足チャートを拡大し、トレンドラインとフィボナッチラインを引きました。

現在は、4/21から続くサポートライン(青線)を試している状況です。

本日の終値が9,650ドル付近のサポートラインを上回るようであれば、ここからの反発が期待できます。

もし、サポートラインを割ってしまうようであれば、9,356ドルがターゲット、その次は8,864ドルがターゲットとなります。

全体としては上昇基調であることや、テック企業の業績の強さを鑑みると、このどこかでは反発するだろうと考えています。

まとめ

現在の相場位置は、中長期的に見て、割安とは言わないまでも、割高な水準と言えるほどでもありません。

歴史的な金融相場の入り口における、最初の調整局面であると考えられます。

第二波のニュースが多数出ていますが、市場心理はそれほど冷え込んでいません。

足許ではリスクオフムードでテック企業も売られていますが、二番底と言えるような急落は起きにくい状況です。

NASDAQ100指数は、サポートラインの約9,650ドルを試しており、ここで反発しなかった場合には9,356ドルがターゲットになるだろうと考えられます。

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