米国株式市場の現在位置(2020/6/20)

のんべすたー(飲んべえ投資家)です。

先週(6/15)の記事で、二番底への転落は回避するものの、以前よりは上昇トレンドが弱まると記載しました。

今週は、先週よりも上昇はしたものの、一本調子の上げ相場ではありませんでした。

経済指標、ニュース、相場環境を確認して、次週からの相場を展望します。

経済指標

6/7-6/13の新規失業保険申請件数は150.8万件で、予想129.0万件を上回りました。これは悪いニュースです。

一方で、米国の前月比の小売売上高は予想8.4%に対し17.7%、コア小売売上高(セール等の影響を受けやすい自動車を除いたもの)は予想5.5%に対し12.4%と、いずれも予想を大きく上回りました。

米国は、GDPに占める消費の割合が先進国の中でも高いのが特徴なので、小売売上高は非常に重要な経済指標ですが、これが予想を大きく上回ってきたことはポジティブです。

製造業についても、フィラデルフィア連銀景況指数が予想-21.4に対し結果27.5、ニューヨーク連銀製造業景気指数が-29.6に対し結果-0.2で、予想を大きく上回りました。

2つの指標は、製造業の企業の景気の見通しを調査している先行指標で、プラスが好況、マイナスが不況を意味します。

製造業も、景気に対して前向きに捉えているということが伺えます。

シティ銀行がまとめているエコノミックサプライズインデックス(経済指標がどれほど予想を上回ったかを示す指数)は大幅なプラスとなっており、全体として経済指標は好調であると言えます。

ニュース

先週も言及しましたが、テキサス州やフロリダ州などの一部の州で、コロナ患者が増加しています。

テキサス州の保健当局によると、同州では16日、入院患者が8.3%増えて過去最多の2518人に達した。1日の増加としては4日以来最大。 7日間平均は2243人と、これも過去最悪を記録した。

フロリダ州では累計の入院患者数が191人増の1万2206人。7日間ベースでは1021人と、5月25日以来最多となった。感染者数は前日から3.6%増えて8万109人に上った。過去7日間の平均増加率は2.5%。死者数は1.9%増の2993人に達した。

検査数が増えているため、無症状も含めた患者数が増加するのは当然ですが、入院患者数が増えているので、実際に感染が広がっているとみるのが妥当です。

これを受けて、アップルが4州の11店舗を閉鎖することを決めました。

アップルの業績への影響は軽微ですが、市場は敏感に反応しており、現在のマーケットがコロナのニュースで大きく動く様子を窺い知ることができます。

なお、米国のコロナ新規感染者数は、ピークは超えているものの、下げ止まりの傾向を見せています。

一方、このようなニュースもありました。

投資家が積み上げた1兆ドルの現金、リスク資産上昇の鍵握る

大規模な金融緩和と景気回復の兆候を受けて、投資家が現金を積み上げ、いつでも投資できる準備をしているというものです。

前回の記事でも紹介したように、米国のGDPは4-6月期が大幅なマイナス、その後は回復すると予想されています。

SMBC信託銀行レポートより

つまり、今まさに実体経済の底を迎えているところです。

仮に第二波・第三波が来ても、これまでのノウハウを活かし、経済は上手く対処することができます。

当面は、コロナ患者増加、ワクチン開発の成否、政治問題などで市場は不安定に推移しそうではあるものの、冷静に俯瞰すると、既に上昇の準備は整っている状況であると言えます。

相場環境

今週のダウ工業平均(赤)・S&P500(青)・NASDAQ100(オレンジ)は、いずれも上昇しました。

月曜は大幅に上昇しましたが、火曜以降は横ばいが続き、金曜はAppleの店舗閉鎖を受けて下落しました。

3市場の中では、やはりハイテク比率の高いNASDAQ100が強いです。

銘柄別当落率を見ても、アマゾン(AMZN)、フェイスブック(FB)、マイクロソフト(MSFT)の上昇が目立ち、他にはSaaS銘柄やバイオ銘柄も大きく上昇しています。

週間騰落率

投資家の心理状態は、ニュートラルで、やや買い基調です。

ここからは、投資しているNASDAQ100に限って話をします。

週足チャートを見ると、依然として上昇基調です。

RSIは65.88で、大きな下落が起きるような状況ではありません。

次に日足チャートを見ると、今週の初めから反発しています。

RSIも62.07で、上昇基調(50以上)、かつ、買われすぎでは無い(70未満)、ちょうどいい温度感です。

今週は、6/10に記録した10,156.5ドルを越えようかというところでしたが、今週の高値は10,124.8ドルで、新高値とはなりませんでした。

おそらく、6/10の高値付近で買ったプレーヤーが売り圧力となっているので、現在は少し足踏みしています。

また、昨日はApple店舗閉鎖のニュースに加えて、週末前のポジション整理売りや、クアドルプル・ウィッチング(株価指数先物・オプション、個別株オプションなどの最終売買日が重なる日)などで荒れ気味の市場でした。

現状を冷静に評価すると、経済情勢やコロナに関して、先週と比較しても大きな変化は無く、上昇基調が維持されているので、来週には新高値を更新するものと考えています。

まとめ

6/7週の新規失業保険申請件数は予想よりも多かったものの、小売売上高を始めとした各種経済指標は、大方の予想よりも好調に推移しています。

ニュースを見ると、一部の州でコロナの感染拡大が続き、Appleも一部店舗の閉鎖を決定したと報じられており、市場の懸念材料となっています。

そんな不安定な状況の中、投資家はMMFを解約し、いつでも投資できるよう、現金を積み増しています。

株価は、先週の急落からほぼ回復しており、特にハイテク株が市場を牽引しています。

ネガティブニュースやクアドルプル・ウィッチングなどで、NASDAQ100の新高値は持ち越しとなりましたが、上昇トレンドは継続しており、急落する状況にも無いため、来週には新高値を記録するものと考えています。

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