米国株式市場の現在位置(2020/6/29)

のんべすたー(飲んべえ投資家)です。

6/20の記事で、NASDAQ100は上昇トレンド継続で新高値を記録するだろうと書きましたが、先週は想定どおり新高値を記録しました。

しかし、その後は予想以上に環境が悪くなり、株価が反落しています。

経済指標、ニュース、相場環境を確認して、今週の相場を展望します。

経済指標

6/14-6/20の新規失業保険申請件数は148.0万件で、予想132.0万件を上回りました。雇用の悪化が続いている様子が伺えます。

中古住宅販売件数は予想409万件に対し391万件、新築住宅販売件数は予想64.0万件に対し67.6万件でした。

住宅販売件数は、家具・家電などの家庭用耐久消費財の販売に繋がるため、注目度が高いです。

新築住宅は建設需要等に影響し、中古住宅は新築住宅よりも市場が非常に大きいことから、両指標ともに重要な指標です。

いずれも予想を下回っており、消費者は高額な買い物に慎重になっていることを示しています。

消費者セグメントの指標が悪化している一方で、企業の耐久剤受注(前月比)は予想10.5%に対し15.8%、コア耐久剤受注(月ごとの変動が大きい航空機を除いたもの)は予想2.1%に対し4.0%と、いずれも予想を大きく上回りました。

特にコア耐久剤受注は、設備投資の先行指標になると言われており、これが予想を大きく上回ってきたことはポジティブです。

シティ銀行がまとめているエコノミックサプライズインデックス(経済指標がどれほど予想を上回ったかを示す指数)は前回よりも更に大幅なプラスとなっており、全体として経済指標は好調であると言えます。

ニュース

米国のコロナの新規感染者数は、約2週間前から増加傾向にありましたが、先週に入って急速に感染者が増加し、過去最高を記録しました。

米国内の1日当たりの新型コロナウイルス感染件数が約2カ月ぶりに過去最多を更新した。社会的距離を保つなどの警戒措置を多くの人が緩める中で、感染拡大が再び勢いづいている。

州の保健当局から25日に報告された新規感染は計3万7000件を超え、4月24日の3万6188件を上回った。フロリダとテキサス、カリフォルニア、アリゾナを中心に増加した。ジョンズ・ホプキンス大学がまとめたデータによると、米国内の感染件数は累計で241万8000件を超えた。

米国の1日当たりコロナ感染件数、約2カ月ぶりに最多更新

この増加ペースは、多くの市場関係者にとって予想外であったため、株式市場に非常にネガティブなインパクトを与える結果になっています。

感染者の増加ペースが落ち着きを見せないため、南部と西部の州では、再び経済活動が停止する可能性が出てきています。

テキサス州、経済再開を中断 米国でコロナ感染急増

なお、死亡者数のチャートはまだ増加に転じていませんが、最初に新規感染者数がピークを迎えてから約3週間後に死亡者数のピークを迎えていることから、死亡者数も7月中旬頃に急増するものと想定されます。

相場環境

今週のダウ工業平均(赤)・S&P500(青)・NASDAQ100(オレンジ)は、いずれも下落しました。

火曜には大幅に上昇し、NASDAQ100は新高値を記録しましたが、新規感染者数が急増したため、水曜以降は下げが続く展開となりました。

3市場の中では、ハイテク比率の高いNASDAQ100が強いです。

銘柄別当落率を見ると、市場の大半がマイナスで終えている中、アップル(AAPL)、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)はプラスで終えており、MAGAFの中でも特にこの3銘柄が強い状況が読み取れます。

週間騰落率

投資家の心理状態は、ニュートラルですが、懐疑的になりつつあります。

ここからは、投資しているNASDAQ100に限って話をします。

週足チャートを見ると、3本の移動平均線は全て上向きであり、依然として上昇基調です。

しかし、

  • 上ひげ陰線(高値圏では相場反転のサイン)が出ている
  • RSIが失速してダイバージェンス(株価が上昇している中でRSIが低下する現象。相場転換の可能性を示すサイン)が生じている

には留意が必要です。

次に日足チャートを見てみます。

上昇基調を継続しつつも、

  • RSIがダイバージェンスになっている
  • RSI70付近まで達して反落している
  • MACDがデッドクロスしている(見づらいですが)

という状況のため、相場反転に警戒する必要があります。

日足チャートにサポートラインとフィボナッチラインを引きました。

現在は、4月上旬から続く上昇トレンドのサポートライン(9,800ドル付近)を試している状態です。

今日ここで反発して上昇トレンドが続くようであれば良いですが、下回ってくるようであれば、次は9,480ドル付近、そこでも下げ止まらなければ8,960ドル、8,520ドル付近をターゲットに下げていく可能性があります。

のんべすたーの想定では、現在のコロナの感染スピードや、週足チャートの勢いが弱まっていること、月末でリバランス売りが出やすいことも踏まえると、サポートラインは割ってくると思います。

しかし、いわゆる二番底(3/23の6,770ドル付近)まで下落したり、ダウントレンド入りするほどにはエネルギーが足りていないと考えており、8,960ドル付近で下げ止まるのでは無いかと考えています。

まずは今晩、サポートラインを割るのかに注目です。

まとめ

6/13週の新規失業保険申請件数や、5月の住宅販売件数は、予想よりも悪い結果で、消費者部門が伸びにくい状況にあります。

一方で、企業の設備投資意欲はそれほど冷え込んでいないと思われます。

ニュースを見ると、兆候が出ていた一部の州でのコロナ流行が、先週に入って急激に拡大し、テキサス州などで経済活動再開プランがストップしています。

コロナの新規感染者数が最高を更新し、今後どこまで感染拡大し、どの程度の経済的な影響が出るか見通せないことから、株価は再び下落し始めています。

いくつかの相場反転サインも出ており、今週は大きな下落に警戒する必要があります。

個人的な見解としては、仮に今晩サポートラインを割ってしまった場合でも、二番底(ダブルボトム)レベルに至るほどには下げのエネルギーが足りておらず、3月以降の上昇幅の3分の1程度の調整に留まるのではないかと考えています。

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